ボーイスカウト活動について

ボーイスカウト運動は1907年にイギリスのベーテン・パウエル(B.P.)が少年たちと行った小さなキャンプからスタートしました。彼はこの体験をもとに野外活動のすばらしさ、グループ活動の楽しさを書いた「Scouting For Boys」を著し、遊びを通して少年たちに自立心や協調性、リーダーシップを身につけるよう説きました。これがボーイスカウト運動の始まりです。「スカウト」とは「先駆者」のことで、「ボーイスカウト」とは「自ら率先して幸福な人生を切り開き、社会の発展の先頭に立とうとする少年」という意味を持っています。
このボーイスカウト運動は世界中に広がり、その活動目的や教育システムは世界共通で、名称も「ボーイスカウト」または単に「スカウト」と呼ばれています。1920年に国際事務局がロンドンに開設され、その後、人種・宗教・言語など、人々のあらゆる違いを越えて、世界中の青少年が積極的にその活動を展開しています。
日本でも、1922年(大正11年)に、健全な青少年の育成を目指して活動が始まりました。野外を中心に、青少年が自発活動により自らの健康を築き、社会に奉仕できる能力と人生に役立つ技能を体得することを目的に、幼年期から青年期にわたる各年齢層に応じて、ビーバー、カブ、ボーイ、ベンチャー、ローバーと構成部門を分けて一貫したプログラムに基づいて活動することを方針としています。
ボースカウト運動の特長は、班(組・グループ)制度と進歩制度にあります。年齢の異なった者で構成されたグループを活動の単位として、やり遂げた課題や興味あることの追求を、「進歩」という形で奨励し、バッジ(章)としてその成果を得ることが出来ます。部門ごとにその主たる目的は異なりますが、集団生活や社会規律を守り、自主性や社会奉仕の精神を「あそび」という体験学習を通じて身につけていきます。